凡人PhD留学記

特筆すべき功績のない、平凡ちょい上ぐらいの大学院生が、アメリカPhD留学出来た軌跡を記録します。

アメリカPhD留学で忘れた頃に来るきつい支払い&最高の臨時収入4選

皆さんこんにちは、Lonです。現在アメリカの大学院でPhDを取るべく奮闘しています。これまで、アメリカの大学院のPhD課程に入るための試験や書類の準備の仕方やコツなどを自らの経験をもとに書いてきました。また、夫婦でアメリカ生活を送る上での(ひもじい)金銭事情についても書き始めたところです。

さて、前回は毎月の支払いがどんな感じなのかに焦点を当てましたが、今回は、1年に1回や、半年に1回など、忘れた頃に来る支払いについて書いてみようと思います。僕個人的には、毎月の支払いよりも隔年などの支払いの方がテンションが下がります笑。博士課程の学生は基本的にあまり裕福ではないので、こういった支払いを考慮しながら生活しないと破産します。逆に、臨時収入はめちゃテンションが上がるので、そちらも書いていきたいと思います。まずは支出についてです。

 

1つ目は、自動車保険です。アメリカに留学するとなると、よほど大都会でもない限り、車が生活に必須となります。留学生はキャンパス内のアパートメントなどに住むことが出来れば職場(大学)が近いかもしれませんが、僕が通っている大学院に限って言うと、1.スーパーへ行くシャトルバスが週末の1時間に1本しかない、2.病院や歯医者などには車でしか行けない、3.大学内のアパートメントは家族で住む前提ではない、などの理由でキャンパス外のアパートに住むしかなく、車がないと大学に通えないし何をするにも不便です。車を買う際には、個人売買ディーラー経由での売買の2種類がありますが、正直アメリカに来て最初の車の購入はディーラーで行った方が安心かと思います。ディーラーで買いたい車がある旨を伝えると、購入手続きの前にまず自動車保険に入るように言われます。自動車保険に入るには、免許を取っている必要がありますので、アメリカに留学したら出来るだけ早く自動車免許を取りましょう!アメリカでの免許取得は、日本ほど難しくはありません。住んでいる州のDMVという機関のウェブサイトに取得の手順が書いています。自動車保険は、いくつかの民間の企業が提供しており、有名どころで言うとProgressiveGeicoなどがあります。僕の場合は、車を買って1番最初の保険はProgressiveが安かったのでProgressiveで契約し、半年後にGeicoに変更してそれ以降はGeicoにお世話になっています。いくつかの保険会社をリストアップし、それぞれの会社の見積もり(Quote)を取ってみて1番安い保険を選ぶことをお勧めします。見積もりはオンラインででき、車体や個人情報などを入力して10〜15分くらいで完了します。Geicoが基本的に安いことで有名みたいですが、僕の場合は1番最初の運転歴ゼロの状態ではProgressiveの方が優しかったみたいです。自動車保険は半年おきに更新しなければならず、僕の場合は最初の半年は確か1300ドルくらいだったと思います(記憶曖昧ですが)。半年運転してからは、大体700〜800ドルくらいを半年に1回支払っています。

2つ目は、車の維持費です。僕らが住んでいるニューヨーク州では、車検を年に1回、車両の登録を2年に1回しなければなりません(州によって決まりが違うかもしれません)。期限が近くなると、DMVから催促のメールが来ます。これらはどちらもめちゃくちゃ安いですのでご安心ください。登録はまだ1回しかしたことがないのですが、42.5ドルでした。車検は、日本だとめちゃ高いイメージがありますが、アメリカだとめちゃ安くて、僕たちが直近でした時は10ドルでした笑。日本ほどちゃんとした検査ではない様な気もするので、それが安い理由なのかもしれません。

3つ目は、VPNです。VPNは、Virtual Private Networkの略称で、インターネットとの接続を暗号化してくれるシステムのことです。アメリカでは様々な公共施設でWi-Fiが使えて便利なのですが、多くの人が共有している公共のWi-Fiを使うと、他の人に自分の端末を特定される可能性があります。VPNを使うことで、その可能性をかなり低くすることが出来ます。最近は旅系YouTuberや在米日本人YouTuberの宣伝でよく紹介されている印象です。セキュリティの観点で使われるVPNですが、海外留学している日本人としては、アメリカに居ながら日本のコンテンツを見られる点が利点です。僕は、アメリカのコンテンツしか観ないことで英語力の底上げをするようなストイックさを持ち合わせていないので笑、TVerやNHK+で日本のテレビばっかり見ています笑。恐らくアメリカ大学院受験で英語ばかりやっていた反動が来たのでしょう笑。英語の勉強のために海外のコンテンツを観るのはいいことですが、ずっとそうしているのもストレスですよね。ただでさえPhD留学がストレスなので、程よく母国語のコンテンツも楽しんでストレスを調節すれば、自ずとPhD留学も上手くいく可能性が高まると思います。ちなみに、僕たち夫婦はNordVPNを利用しており、2年プランで100ドルくらいです。NordVPN以外にも同様のサービスを提供するサイトはたくさんあり、初回割引も結構しています。ちなみに、無料のものもいくつかありますが、通信速度などに難ありでおすすめはしません。

さて、ここまで支出について書いたきましたが、最後に臨時収入について書いて終わります。それは確定申告(Tax return)です。まあ、収入と言っていいか微妙ですが、口座残高が増えるので一応収入としておきます笑。アメリカでは、例え雇われの身だとしても確定申告を自分で行わなければなりません。僕の大学院では、給料などを管理しているウェブサイトがあるのですが、新年が始まるとそこからW-2という年間の収入などが記された書類がダウンロードできます。これを基に、大学院が推薦しているウェブサイトを使って確定申告を行います。質問の数が多いですが、申告自体はそれほど難しくないです。全ての項目をクリアすると、何ドルが返金されるのかが表示され、確定申告の書類をIRSという機関に送付するとしばらくしたら銀行口座に返金されます。返金されるのは早くて数週間、遅くて半年以上かかります。僕も半年以上待ったことがあるのですが、その間はいつ返ってくるのかと来る日も来る日も口座残高を見続けました笑(数億円あっても3年間口座を見なかった大谷選手とは実に対照的な行動)。僕の場合は大体100〜300ドルくらい返ってきている印象です。そんなに大した額ではないですが、大学院生にとってはめちゃ大きいです笑。

 

以上になります。支出と相談しながら、上手くPhD課程と付き合っていきたいものです。