凡人PhD留学記

特筆すべき功績のない、平凡ちょい上ぐらいの大学院生が、アメリカPhD留学出来た軌跡を記録します。

PhD課程の夫と帯同の妻でアメリカ2人暮らし、金銭的にきつい?

皆様こんにちは、Lonです。アメリカの大学院にPhD留学をしており、現在3年半になります。特筆すべき経歴はなかったものの、アメリカPhD留学を実現させることが出来ました(詳細は特筆すべき功績がなくても、アメリカPhD留学は出来る! - 凡人PhD留学記)。アメリカに留学する前に結婚しており、僕がアメリカに来て1年ほどしてから妻がこちらに来たので、夫婦で3年ほどアメリカに滞在していることになります。日本人でPhD留学をしている人はあまり多くはないと思いますが、その中でも妻が帯同しているパターンはより少ないのではないかと思います。今回は、夫婦でアメリカ生活するのがどんな感じなのか、金銭面に焦点を当ててお伝えしようと思います。また、もしそういった予定がある方々がいらっしゃったらその参考になればとも思います!

 

まず、アメリカに限らず海外の多くの国でPhD課程に行く際の大きな利点として、毎月給料をもらいながら研究に従事できることがあります。これは、日本の博士課程では狭き門の奨学金を獲得しないといけないので、金銭面では非常に大きいです。そして僕らはこれを収入源として生活しています。金額としては、大体日本の新卒くらいではないかと思います。金額については、住む地域によって差があるかもしれませんが、僕が通っている大学院はそんなに街中にあるわけではないので、新卒くらいの金額で十分何とかなります。そして、毎年少しずつ給料が上がります(他の人がどうなのか分かりませんが、恐らくみんなそうだと思います)。アメリカはアパートに住んでいると毎年家賃が上がることが多いので、給料が少しでも上がるのは助かりますが、給料の伸び幅はアパートの家賃の上がり幅と同等かそれより少ないくらいなので、まあそんなに裕福な暮らしは出来ませんが。大学院生はそんなものです。

 

続いて、支出について項目に分けて書いていきます。

1. 家賃 (Rent)

家賃は最も大きな出費です。アメリカは家賃が日本より高く、都市部や治安のいい地域ほど家賃が高くなる傾向にあります。よく、家賃は収入の3割くらいになるのが理想的といいますが、僕の場合は何と6割にものぼります笑。めちゃくちゃ掟破りしてますが、これは我々夫婦1世帯でアパート1部屋を借りているからであり、1人で住んでいる場合はルームシェアをすることで家賃を抑えることができます。むしろ、こちらではルームシェアは割と一般的で、もちろん夫婦でもルームシェアすることは可能です。研究室の友人や、日本人の友人が出来たら考えてみてもいいですね。とにかく、信頼できる人を探すのが大切です。

 

2. 食費 (Groceries)

家賃の次に大きな出費は食費です。アメリカの物価は日本と比べて高いと良く聞きますが、体感では、めちゃくちゃ高いとは思いません。というのも、僕は外食が割と高いイメージがあるだけで、自炊さえすれば結構食費は抑えられます。物自体の値段が高くても、内容量が多かったりするので、実質そこまで高くなかったりします。例えば、肉は基本500gとか1kgの単位で買いますし、ポテチはファミリーサイズしか売ってなかったりします笑。僕らが住んでいるバッファローでは、アジア系のスーパーも充実しているので、美味しい白米や日本の調味料も買い揃えていますが、そんなに家計は圧迫されていません。また、レストランもチップ込みで確かに高くはつきますが、尋常ではない量が来たりするし、食べきれない分は持ち帰り出来るので、残りを翌日の昼ごはんにしたりも出来ます。ちなみに僕らは最初の頃は外食もしていたのですが、家賃の高騰などを受けてここ1年ほどは全く外食していません。

 

3. 水道光熱費、Wi-Fiなど (Utilities)

僕らが住んでいるアパートの家賃は、水道代や暖房代、Wi-Fi代などが含まれています。僕らが払っているのは電気代のみで、日本で僕が一人暮らししていた時とほとんど変わらないくらいの電気代しか払っていませんので、ほぼ出費はありません。

また、このカテゴリーには入らないかもしれませんが、アパートの共有の洗濯機で洗濯をする際に毎回3.2ドル(洗濯に1.6ドル、乾燥に1.6ドル)払います。これもそれほどの出費にはなりません。

 

4. 車のローン (Auto loan)

アメリカで生活する上で、車は必要不可欠です。大学へ研究しに行くのに車で10分ほどかかるので、仮に徒歩だと1時間かかりますし、自転車でも行けないことはないのですが、そもそもアメリカには日本ほど手頃な自転車もあまり売っていないですし、特に冬に雪が降る地域では自転車は詰みます笑。という訳で、多くの人は車を買わざるを得ませんが、日本で仕事を経験せずに留学した場合、車を買うようなお金がないので、基本的にローンを組むことになります。僕らは、給料の10%以下くらいを毎月ローンで払っており、卒業予定の一年後までローンが続きます(何故その期間までのローンが受理されたのか分かりませんが笑)。ちなみに、僕らは電気自動車を購入しました。アメリカでは、至る所に電気自動車のチャージステーションがあり、無料で充電できるステーションもあるので、出来る限り無料のステーションで充電するようにしています。よって、車の燃料費はほぼゼロです。ガソリン車だと月に50ドルくらいはかかるので、大学院生にとってはありがたいですね。

 

以上が主な出費になります。洗剤など日用品も買いますが、一回買えば長く使えますし、毎週買うものでもないので今回は省略します。とりあえず言いたいのは、貯金などはほぼ出来ませんが、大学院生でアメリカに渡米してかつ仮に妻が帯同しても、何とかなります!が、住む場所にもよる気はします。その点、ニューヨーク州バッファローは治安も良く家賃もそこまで高くないのでおすすめです!ぜひ、アメリカPhD留学を考えてる方は検討してみてはいかがでしょうか。